日本六古窯という言葉をご存知でしょうか。
これは信楽・備前・瀬戸・常滑・丹波・越前のことで、信楽焼はその中でも信楽に産する土味を生かして、登り窯・穴窯焼成による無釉・焼締めの陶器のことを指します。
温かみのある焼締火色は炎が当たってでき、炎が強烈に熱っしられた部分には自然釉による緑がかったビードロ釉、焼け焦げ灰かぶりなどの風合いが大きな特色ともなります。
特に信楽の土は、耐火性と可塑性に富み「大物づくり」に適し、大壷、火鉢などが知られていますが、「小物づくり」においても多種多様な作品が、数多く作られています。
土と炎がつくりだす「わび」「さび」の芸術が古来から現在、さらに未来へと引き継がれること。それが信楽焼の定義となります。